18年前からあなたへ

2005年の晩秋、私はあるスポーツ選手、学生スポーツの選手に心を奪われた。

すごくかっこいいとか圧倒的に強いとか、誰もが目をひかれる特別な何かがあるわけではない。

しかし、ひたむきで力強く気迫溢れる姿は、その選手の思いや努力、人柄までもがこちらまで伝わってくるようで、私はいつのまにか魅了されていた。

 

それからというもの、SNSなんてものはほとんどない時代に、とにかくその選手のことを知りたくなった私は、毎日毎日関連の雑誌を繰り返し読んだ。

 

彼はもう4年生だったから大学卒業間近だったが、実業団でも競技をつづけるという情報があったのでその辺りは安心した。

そして、なぜだか彼の強いきらめきのようなもの、若さからくる輝きを放つ「今」をこの目で見ることができた気がして、「これは私だけが気づいたも魅力なのかもしれない」とも思えた。

それが当時の私にとっては密かな宝物だった。

 

初めて彼を見てから数ヵ月後、彼の学生時代最後の大きな大会があった。

彼はその大会で力を発揮して、チームを優勝に導くことを目標にしていた。

 

私はテレビの前にかじりついて見ていた。

彼の姿は相変わらず輝いていて、でもどこか泥臭さも感じる。

彼の気迫、積み上げてきた努力、情熱がテレビを通して伝わってくるようだった。

 

「この選手を知ることができてよかった」

そう思った。何をどう考えても、そうとしか思えなかった。

 

録画していた映像を何度も繰り返し流して、そのあと発売された雑誌も覚えるほど読んで、私は彼に夢中になった。

 

 

春になり、彼は実業団に入った。

さっそく実業団のHPを見るとどこか初々しい彼が載っていて、新たな挑戦が始まることを物語っていた。

 

学生の頃のようにテレビを通して彼の活躍を目にする機会はほぼない。

というか、私がテレビで彼の姿を見ることができたのは学生時代の大会までだった。

(普通に私が見られなかっただけで、何回かはテレビに映っているはずだ)

 

彼は飛躍をつづけた。

 

私も定期的にHPを見たりして、彼の活動を追っていた。

関東の大学に入って、趣味で気軽に大会を見に行けたらいいなあ。

長く現役をつづけてほしいなあ。

夢であるオリンピックに出られたらな。

なんてことを思っていた。

 

数年がたち、強い情熱を持っていたわけではないけど、彼の動向はあいかわらず追っていた。

華々しい活躍はしていなかったものの、実績は着実につんでいた。

対する私といえば、関東の大学に入ることができず、鬱屈とした気持ちにさいなまれて目標もなく生活していた。

 

そして、また何年もの月日がたった。

 

鬱屈とした思いも風化していた頃。

 

彼がついに現役を引退した。

引退後は社業に専念するそうだ。

 

ひとつの時代が終わった。

彼にとってだけではない。私にとってもひとつの時代が終わった気がするのだ。

 

 

いつも最大の熱量をもって応援していたわけではない。

会ったこともない。

この目で直接見たこともない。

ファンレターを送ったこともない。

HPのメールフォームから応援メッセージを送ったことさえもない。

なぜ?メールフォームに「応援しています」の一言も入力できなかったのか。

 

私は、なにもしたことがない。

本当に、なにもしたことがない。

 

ただただ、家で応援していただけだ。

 

高校時代はなにもできなくても、大学に入ってからは遠方にも試合を見に行けたかもしれない。

イベントにも参加できたかもしれない。

直接、「応援しています」と言うことができたかもしれない。

 

 

気づけば、彼が現役を引退してから10年の月日が経とうとしている。

とても不思議なことに、そんな後悔が10年の歳月の中で徐々に積み重なってきた。

 

引退直後は、少しのショックとお疲れさまという気持ちしかなかったのに。

時が経てば経つほど、私は自分の行いを後悔しているのだ。

 

 

もう、なにも叶わないのだ。

彼は完全に一般人になったんだから。

 

すごく好きだった。

何かひとつでも、メールフォームでもよかったから私の思いを彼に伝えたかった。

 

いま、彼だって自分の人生を送っている。

平日は仕事をして。もし家庭があればその中での役割があって。

どこかで自分の生活を営んでいるんだろう。

 

2024年の1月と2月

2024年の1月と2月はつらかった。

とてつもなくつらいというわけではないし、一日中ぼーっとする休日も多かった。

しかし、ストレスの最大瞬間風速はかなりのものだった。

 

原因は、転職。

昨年の7月からエントリーさえもしていない転職活動だったが、気になっていた企業が募集を出したことにより、状況は一転。

 

エントリーする?しない?と悩みながらエントリーシートなんかを作成して、結局は腹をくくってエントリーをした。

 

 

そんな中、ふと聴いたヤーレンズオールナイトニッポンPodcastオールナイトニッポン0に驚いた。

 

私はたまにいくつかの芸人さんのラジオを聴いているが、そのラジオはどちらかといえば、日常会話の延長でリラックスして聴くことができるようなもの。

しかし、ヤーレンズのラジオは普通の会話ながらも、漫才のかけあいのようにこきみよく、こちらも一言も聞き逃したくない!と思わず前屈みなった。

 

そこから、ヤーレンズが出演するテレビやラジオ、YouTubeを確認する日々が始まる。

特にラジオは、スポーツや芸能だけでなく映画の話題もたまに出てきて、映画関連の話題がでないラジオを多く聞いてきた私にはちょっとうれしかった。

そして、高卒だから~と言いつつも、特に歴史関係の知識はふたりともそこそこあるように思えた。

(調べたら出井さんは大学中退、楢原さんは大学受験失敗とのことで、話を聞く限りではふたりとも中高で習う内容をほとんど知らないなどという感じではなさそうだった)

私はガチ勢ではないがポケモン関連の動画を見るのも好きだったので、楢原さんのポケモン配信も楽しんだ。

 

 

それと平行して、転職の先行は進み、はじめて面接に呼ばれることになった。

その時点で、急激に自分の仕事だけではなく人生を考えさせられた。

 

何歳まで働く?働く上で何がもっとも重要な要素?退職後に金はどのくらい必要?

 

多くの壁、疑問が私に襲いかかってきた。

 

起きている間はそんなことがぐるぐる頭をまわり、胸はむかむかし、洗面台の前にたつとえずくことも多かった。

面接は辞退しよう、とおもう日もあった。

 

 

そんな中でも、毎日ヤーレンズを見ることで気は紛れた。

中でも楢原さんの新しい宣材写真を見たときは笑顔になった。

面接を受ける直前も引越のネタを見ていた。

 

 

面接には残念ながら落ちた。

 

悔しさもあったけど、解放されたという安堵も多かった。

 

 

そして、自分の人生を考えた面接の連絡から祈られるまでの期間、余暇の時間も変えていこうと思えた。

地方に住んでいるが、ヤーレンズのライブを定期的に見に行こう。

趣味もある程度楽しんではいるつもりだったが、これからはがんがん外に出よう!

そうおもうような経験をした一ヶ月間だった。

 

アンドリュー・スコットやランジャタイや仕事のこと

私が好きなアイルランド出身の俳優、アンドリュー・スコット

彼がインタビューで悲恋のドラマについて話しているときに

 

「好き、けれど一緒にいられないというのは多くの人が経験している。残念だけどそれが現実」

 

というような発言をしていて、まじ!?みんなそうなの!?!?いや、だからこそ悲劇は人をひきつけるのか…と一人で驚いて、でもちょっと安心して、最後には納得していた。

 

英語力つけてもっと発言を理解したい。

自動英語字幕生成機能がなければ、上記の内容も(そもそもあってるかわからないけど)なにもわからなかっただろう。

 

 

 

仕事、転職、いろいろなことを考える。

なんか、この組織嫌だ!嫌なところがある!と思ってもなかなか行動に移さない自分も嫌になる。

でもランジャタイの漫才を見たり、ちょっとインタビューを読んだりすると

「仕事のことで悩むなんてどうかしてるのかも~自我があるから職場環境が嫌になるんであって働いてるだけでいいわ~と思えば転職なんてどうでもいいのかも~」

と思えてくる不思議。

 

人生の目標

転職に興味を持ち初めてはや数ヵ月

転職サイトなどをのぞいてみるものの、最初に応募しようと思った一社にしか応募していない(普通に祈られた)

つい最近、300字くらいの志望動機でエントリーできるところにも10分くらいで志望動機を完成させて応募したが、それももちろん祈られた

 

ただ、いろいろ見ていると私より経験も能力もありそうな方でも転職活動に時間がかかったりしているようなので、私も数年計画でぼちぼちやっていこうかなあ~と思っているところ

人材の流動化 という言葉も目にすることが多いが、それが追い風になるといいなと他力本願ぎみ

 

いや、そもそも私は何を目指しているのか

 

ワークライフバランス最高で給料そこそこの企業で働きたい、とは思う

仕事を通じて自己実現をしたい!とかは思わない

そもそも働かなくてもいいくらいお金があったら絶対に働かない

仕事を変えるのは方法であって、私の本当の目的は環境を変えることなのでは?

 

仕事を変えるのが環境を変える最適な方法だと思っているけど、もっと別の方法もあるのでは?

それこそなにかを学び始めるとか…いや、何を学ぶんだよ

 

そんなことを考えながら生きている

 

なんかよくわからんが、アラン・リックマンの日記がよみたくなってきた

海外俳優ファンの春

春は出会いと別れの季節。

私もごたぶんに漏れず、別れを経験した。

永久の別れもあるし、今生の別れなのかいつかまた会えるのかわからないような別れもあった。

 

そんな日々にぼんやりと「アラン・リックマンが見てえ…」と思うことが度々あった。

複雑な?目まぐるしい?季節だからこそ大好きなアランを見たくなったのかもしれない。

 

海外俳優ファンとしては相も変わらずなんとなくの日常を送っている。

 

社会人としては、転職を考えて一社に職務経歴書を送ってみた。(祈られた)

その後、何となく面倒になって今はちょっとぼうっとしている。

 

 

そんななかで、「プリンセスお母さん」という実録漫画?コミックエッセイを読んでみた。

もともとTwitterで見かけたことがあったので、存在は知っていたがこれがとてもいい。

 

ポール・マッカートニーファンのお母さん中心に物語が描かれているのだが、

「私もこんなファンになりたい!というかこんな心意気で日々の人生を送りたい!」と思える内容だった。

 

元気をもらってまた明日からも海外俳優ファンかつ普通の社会人として生きていこうと思いました。

 

海外俳優ファン、転職を検討

こちらのブログを始めたきっかけは、自分が会社員でなくなったら何なんだ?という自問自答

正直自分が何者かよくわからんが、海外俳優ファンかなと思って唐突になにかを発信したくなった

 

そして私は今、転職を検討している

新卒ではいって今日まで辞めずにきているが、転職したい

待遇にある程度満足できている面もあるが、まったくもって満足できていない面もある

 

それならいっそのこと自分の理想の職場に近いと思われるところに転職した方がいいのでは?

具体的な行動はまだだが、ただいま絶賛自己分析中

久しぶりにやったけどやっぱりすごく面倒で、転職活動をするというだけでスゲーと思っている

 

海外俳優とはあまり関係ない話だが、心穏やかに好きなものをたしなむためには

自分の考えや生活スタイルに可能な限りあうような職場で仕事した方がいいよなあとは常々思っている

 

海外俳優の話し言葉を理解するためにとーいっくを受けたこともあるが、その点数も使える場面では使っていきたい

正直、転職市場においてはまったく高い点数ではないが、なにもないよりはいいだろうし、苦行だったが趣味が生んだ産物はぜひとも活用したい

 

 

海外俳優ファン、Kindleを買う

こんにちは。

突然ですが、2022年9月にKindleを買いました。

 

大好きな俳優アラン・リックマンが、Kindle購入のきっかけとなった。

2016年に亡くなったアラン・リックマンだが、彼の日記が発売されるとのニュースが数年前に報道された。

さらに2022年になって発売日が2022年10月だと発表され、私は買うしかない!と思って英語版の本をあらかじめ予約していた。

 

(申し添えると、一応アラン・リックマン本人がいつか出版されることを想定して書いていたものらしい)

 

しかし、よく考えてみたらイギリスから日本への輸送に時間はかかる。

下手したら本がボロボロになっていたり、最悪は私のもとまでたどりつかないのでは?

と8月頃に心配し始めた。

じゃあどうする?そりゃ電子書籍なら輸送のあれこれが心配いらないよね?

 

ただ、仕事ではパソコンのブルーライトを浴び、好きな俳優を見るためにテレビやスマホブルーライトを浴び…正直、これ以上ブルーライトは浴びたくない!

その一心で「紙派」を貫いてきた私。

 

ただ、Kindleブルーライトをあまり発しないらしいとの噂を聞いて、興味がわいたところにアランリックマンの日記…

 

結局は、Kindle買います!

となってKindle whitepaperの広告なしを購入した。

そして、すぐにKindleの虜になった。

 

色味や明るさを細かく調節できるし、とても軽いし、充電の持ちもいい。

そして何より海外俳優ファンには超絶便利!(と私は思っている)

具体的にKindleのいいところは下記の通り。

 

1 軽い!ので寝る前に気軽に本を読むことが可能

Kindleは本当に軽い。寝る前にねっころがりながら読むのにぴったり。

9月から配信された「力の指輪」の影響で、再び中つ国に入りたかった私には最適の品。

今までは重くて寝る前に読みづらかったため、あまり読み返していなかった「シルマリルの物語」も電子版で購入したら楽々読むことができた。

 

2 洋書購入のハードルが驚くべきほど下がる

日本のAmazonで洋書を買うと国内発送なの?海外発送なの?そもそもずっと品切なんですけど

と思っていたが、電子だと気軽に買うことができるし、本国発売と同時に購入できる場合もある。

気になっていたけど買ったことのない戯曲や、指輪物語原書、好きなドラマのスクリプト…ぽちっとするだけで手にはいるのだ。

 

洋書を読むときは絶対にわからない単語があるが、なんと単語をタップすると勝手に辞書をひいてくれる。

外国語を読むときにはこの上ないメリットだ。(もちろん日本語も調べられる)

中学生の頃、わからない単語を紙辞書で調べていたことが幻に思えるほど便利だ。

ただ、句動詞の検索能力はちょっと弱いかなと感じる。

 

3物理的に本が増えない、ブルーライトも少ないというメリットにより読書欲が高まる

今までは気になるけど会社帰りによる本屋に売っていないような本、存在を知らなかった本も購入した。

(大体は海外のドラマや映画の背景知識関係の本)

司馬遼太郎の紀行(好きな俳優の出身国の雰囲気をつかむ)や新書(好きな俳優の出身国の政治や歴史、経済を学ぶ)、ギリシャ神話(海外映画・ドラマの基礎知識?)等々に手を出している。

 

 

と、ここまでかいてきたが、ひとつ懺悔させてもらいたい。

Kindleを買うきっかけとなったアラン・リックマンの日記をほとんど読んでいないのだ。

英語というだけで敬遠してしまうし、日記よりも読みやすい物語やスクリプトを読んでしまう。

2023年は、読了したいです。